新着記事一覧
10-36不穏な噂
エヴァンゼリ「ウォルフ様。バイエルライン提督がお見えよ!」
ミッターマイヤー「あぁ。上がってもらえ!」
バイエルライン「閣下!あっ。ロイエンタール元帥もお見えでしたか。」
ロイエンタール「席を外すか?」
バ「いえ。むしろ両元帥がおそろいの方が。」
ロ「わかった。」
ミ「で、こんな時間に、何の用だ?」
バ「あ、そうそう。そうでしたな。
両元帥はご存じですかな?
『鉄壁』のミュラーのいわれを・・・・・・・・」
ロ「そのようなことなど、とうに知っているわ!」
バ「いやぁ~!さすがに元帥閣下。お手でだけではなく、お耳も早い。
でもミュラー提督もしゃれたことをおっしゃいますなぁ。
『娼館』の前で『小官などが』、なんて。もっとお堅い方かと思ってましたがね!」
ロ「卿は、まさかそのような・・・・・・・・」
エ「提督。お茶をお持ちいたしましたわ。
公務中だといけないと思いましたので。」
バ「いぇいぇ。どうぞお構いなく。お茶を頂戴いたします。
あっ!エヴァ様!明日は角の肉屋の特売日でございますよ。
卵を数量限定で、大売り出しだそうです。」
エ「いつもありがとうございます。提督。」
ミ「さて、ミュラー提督と肉屋の特売日。
そろそろ本題に入ってはもらえんかな?」
バ「ハッ!両元帥は最近軍内部で流されている噂をご存じですか?」
ロ「やっと本題かと思えば、また噂話か!」
バ「はぁ。でもこの話はかなり重要かと思い、一応閣下のお耳に入れておいた方が・・・・・・・・」
ミ「わかった。続けよ、バイエルライン。」
バ「では、実はあのメルカッツ提督が生きている、と言うのですよ。」
ロ「何だと!メルカッツの奴は、リップシュタットで戦死したはずではないのか?
いくら元は敵とは言え、死者の墓を暴くようなことを・・・・・・・・」
バ「ですから、噂話ですよ。ウ・ワ・サ!」
ミ「落ち着け、ロイエンタール。
リップシュタットの最終局面は、混戦と言うよりも、大混乱での敵壊走だったからなぁ。
それに乗じて・・・・・・・・あり得んことではない。」
ロ「門閥貴族の残党共が、メルカッツを担ぎ上げてこようが、相手にもなるまい。」
ミ「一羽のウサギが率いる、獅子の群れより、一頭の獅子の率いるウサギの群れ、
の例えもあるぞ。
一応、ケスラーあたりの耳に入れて、噂の火元ぐらいは調べてもらった方が良さそうだな。」
バ「ねっ!お役に立つでしょう。小官の情報は!」
ロ「っで、情報はそれだけか?」
バ「ハッ!」
ロ「ではとっとと失せろ!
卿もとんだ部下を押しつけられたなぁ。」
ミ「あれでも、艦隊指揮を執らせれば、そろそろ一人前と認めてもいい実力だ。」
ロ「あれがか?」
ミ「だが、艦を下りれば、噂好きの近所のオバチャンになってしまう。」
ロ「+オヤヂ」
エ「あら、提督。もうお帰りですの?
夕食でもご一緒に・・・・・・・・」
バ「折角チャーミングなエバ奥様のお誘いをお断りするのはお心苦しいのですが・・・・・・・・」
エ「まぁ、相変わらずお上手だこと!」
バ「お世辞じゃありませんよ。カールはエバ様、萌!
お邪魔いたしました~~~!」
ロ「+ヲタク・・・・・・・・」
ロ・ミ「ハァ~~~~~~~~~!」
スポンサードリンク