10-25魔術師再生

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10-25魔術師再生



キャゼルヌ「よし。ヤンの遺体から、可能な限り脳細胞を拾い出せ!」

・・・・・・・・

ドクターX「一体目のクローンが完成しました。」

フレデリカ「・・・・・・・・ア・ア・ア・アナタ!」

ヤン1号「フ~レデ~リカチャ~~ン!」
(バサッ。ピョ~~~ン!)

ゴキ・バキッ[パンチ]

フ「こんなのアナタじゃないわ!」

・・・・・・・・

ドクターX「1号は失敗しました。」

キャ「続いて2号の開発を急げ!」

フレデリカ「ア・・・・・・・ア・・・・・・・・アナタ?」

ヤン2号「どうしたんだい?」

フ「今度はまともね!」

ヤ「どういう意味だい?」

フ「いえ、その・・・・・・・・」

ヤ「ファ~~~~~~ア!退屈、退屈!」

フ「カイザーとの講和交渉があるのですが・・・・・・・・」

ヤ「ウン?そんなことは面倒くさい。誰か他の者にでも行かせてくれ。
  ファ~~~~~~ア!昼寝でもするか!」

(ジュワ~~~~~~!)
X「2号も失敗。」

・・・・・・・・

キャ「開発を続けろ!」

X「3号が完成しました。」

フレデリカ「キャゼルヌ中将。あの人は何回死ななくてはならないのですか?
      そのうちの数回、いえ、数十回は私の手で!」

キャゼルヌ「済まない。フレデリカ。」

フ「気安く名前でなどお呼びにならないでください!」

キャ「済まない。大尉。可能性がある限り、俺はヤンの奴を呼び戻したいのだ。
   君だって同じだろう?」

フ「それはそうですけど・・・・・・・・未だ人類の成し遂げない技の犠牲になるなんて。
  あの人には、もうゆっくりと休んでいただきたいのです。」

キャ「地球時代の、かの鉄人だって、28号目でやっと成功したんだ。
   それに比べて、まだこちらは3号だ。先は長いとは思う。」

フ「あと25回、いくらレプリカといえども、あの人を手にかけなくてはならないのでしたら、
  一相、この銀河を滅ぼして見せますわ!」

・・・・・・・・

キャ「本作戦は中止。繰り返す。本作戦は中止。
  関係書類はすべて、溶解処分とせよ。

繰り返す。本作戦は中止。関係書類はすべて溶解処分とせよ。」

・・・・・・・・

シェーンコップ「どうやら奴さん、イゼルローンの逆鱗に触れてしまったようだな!」

シェ「なんだと!両夫人が乗り込んできただと!
   キャゼルヌめ懲りもせず。それともドクターXの暴走か?
   いずれにしても、守備隊はうごかさん!
   どれだけの損害を受けるか、はかりしれぬからな。」

受付「ドクターをここへ!」

X「止めます。今後一切計画を再開をしないことを誓います!」

オルタンス「本当にお約束なさって?」

フ「今後一切?」

X「えぇ!必ずや!」

キャ「どうしたというのだ。一体?」

オ「アナタ!大体アナタがこんな計画ををお立てになったのが原因でしょう?」

キャ「あぁ。確かに。でも凍結したはずだが・・・・・・・・」

オ「お家でゆっくりとお話は伺いますわ!」

・・・・・・・・

キャ「おい、シェーンコップ。ローゼンリッターを貸してくれ!
   連帯と言わずとも、大隊、いや、中隊でも構わん。」

シェ「軍隊の私物化は、感心しませんなぁ!」

キャ「貴官には、ことの重大さが十分解っていようが?」

シェ「ご自分でまいた種。ご自分で方をおつけなさい。」

キャ「おい、シェーンコップ、シェーンコップ!」

ツー・ツー・ツー

キャ「おい、ユリアン。要塞全体に避難勧告を出してくれ。」

ユリアン「それは、シェーンコップ中将の役目でしょう。」

キャ「今連絡を取ったが、聞き入れてはもらえなかった。
   司令官権限で、何とか頼む。」

ユ「ちょっと待ってください。今中将と連絡を取ってみます。」

・・・・・・・・

ユ「確かに、緊急事態ですね。でも避難すると言ってもどこへ?
  少なくとも、この銀河は狭すぎますね。
  もはや、全人類の命運は、キャゼルヌ中将の肩に掛かっていますよ。
  どうか人類をお救いください。」

キャ「全く、どいつもこいつも・・・・・・・・
   ドクターX。おまえも一緒に来い!こうなりゃ一蓮托生だ!」




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